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美味しい野菜作り!家庭菜園でおすすめの5つの肥料|善玉菌が増えるて病気と害虫に強くなります!

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家庭菜園でおすすめしたい5つの肥料をご紹介いたします。

私は家庭菜園 3年目の初心者で、過去に3か所(別の場所)で畑を借りて野菜を栽培していました。

同じ店で購入した種や苗を植えて気付いたことは、野菜の育ちと美味しさが畑によってまるで違うことでした。

そして、美味しい野菜を育てるのに大切なものは「土」ではないかと気づき、いろいろ調べてみたところ、農学博士の木嶋利男先生が「野菜が病気にかかりにくく、害虫の被害を抑えるのに必要なことは、畑の土に「善玉菌」を増やすこと」と、ご紹介されていました。

今回は、畑の土に「善玉菌」を増やし、病気と害虫に負けない健全で美味しい野菜が育つ「土づくりにおすすめの5つの肥料」をご紹介いたしますので、ご参考になさってください。

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土と微生物の関わり

土の中の微生物

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農学博士の木嶋利男先生によりますと、畑の土の中にはおびただしい土壌微生物が生息しているのだそうです。

これらは肉眼では見えないもので、カビや細菌類、トビムシ類、センチュウ類、ミミズなどで、それぞれ役割があります。

分解菌

有機物を分解する働きをします。

共生菌

野菜の根っこに共生しています。

病原菌

野菜を病気にする菌です。

その他の微生物

現在でもその働きが解明されていない微生物です。

有機物をエサにする土壌微生物

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土の中に無数に生息する微生物やミミズなどの動物は、私たちが野菜作りで入れる有機物(たい肥、収穫した残渣(ざんさ)、緑肥など)をエサにして活動するため、野菜の生長に大きく関わります。

つまり、土の中が良い環境に整いますと、野菜が美味しく健全に育てられるようになってゆきます。

美味しい野菜の土づくりに必要な「善玉菌」

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土の中を良い環境にするのに必要なものは「善玉菌」です。

たい肥や米ぬかなどの有機物を土に施しますと「善玉菌」が増え、病気や害虫を抑え込むことが出来るようになります。

多様な土壌微生物が活性化する「たい肥」

たい肥とは、落ち葉・バーク(樹皮を発酵させた肥料)・もみ殻・オガクズ・稲ワラ・麦ワラ・枯草・鶏ふん・牛ふん・豚ふんなどの有機物を混ぜて発酵したものです。

野菜の養分になります

たい肥を畑に施しますと、土壌微生物(分解菌)は酵素を出し、さらに分解されて野菜の養分となります。

水はけ・水もちの良い土になります

たい肥が入ると土は団粒化され、病害虫が出にくい、水はけ・水もちの良い土が作られます。

土の団粒化は微生物の働きによって生成された物質により粒子がまとまることにより進行する。 このため有機物を適切に投入し、水分を微生物の活動が活発になるよう保持することで団粒化が促進される。 一方で微生物によらずに土壌を団粒化する目的で高分子系土壌改良材が用いられることもある。

Wikipedia「土壌改良」より引用

病原菌を抑え込む働きがあります

たい肥に含まれる稲ワラ、麦ワラ、枯草などにはセルロールが豊富に含まれており、疾病菌や根腐病菌などを分解します。

また抗生物質を作り出す放線菌もたい肥の中に繁殖しています。

美味しい野菜が育ちます

arugula・roket and tomato

土に養分が保たれますので、野菜自身が健康に育ち、結果的に病気に強くなり、害虫が付きづらくなってゆきます。

善玉菌を増やす土づくりのポイント

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病害虫が多い畑は土壌をリセット

病気や害虫の被害が多い畑は、たい肥を使って土壌をリセットしてみましょう。

木嶋先生は、たい肥を施して土づくりを行うことで多様な微生物を活動させ、病原菌の密度が相対的に抑えられることができ、病気や害虫被害が減ってゆくとおっしゃっています。

家庭菜園でおすすめの5つの肥料

1.「たい肥」で善玉菌を増やします

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畑10㎡に10~30kgのたい肥をすき込んで、野菜の植え付けに備えます。

2.「米ぬか」センチュウ類を防ぎます

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米ぬかを土づくりに用いますと、乳酸菌が繁殖して米ぬかを盛んに分解します。

すると、乳酸菌をエサにする自活型センチュウ(野菜の根には寄生しません)が急激に増殖します。

米ぬかの分解と、自活型センチュウの排泄によって土の中のアンモニア濃度は高くなり、野菜に寄生するセンチュウ(植物寄生センチュウ)は生きられなくなり、野菜のセンチュウ被害を防ぐことが出来るようになります。

10㎡に4~20kgの米ぬかを土と混ぜて1か月以上置きます。

3.「炭」菌根菌を増やします

野菜は菌根菌と共生関係を結ぶことができます。(アブラナ科、ヒユ科を除きます)

野菜は菌根菌からリン酸をもらい生長に利用しています。また、菌根菌の刺激により病害虫への抵抗力も強くなります。

菌根菌は肥料が多い畑では繁殖することが出来ませんので、炭を畑に施すことにより、菌根菌は炭の多孔質(表面に小さい穴がたくさん開いている性質)をシェルターにして活性化します。

10㎡に4~15kgの炭を土に混ぜます。炭は農業用の炭粉を利用しましょう。

4.「サンゴ化石」根こぶ病を防ぎます

サンゴ化石(コーラル)は、アブラナ科の野菜に出る「根こぶ病」を防ぐことができます。

土の中の根こぶ病の休眠胞子はマイナス帯電、一方でサンゴ化石はプラス帯電です。

そのため、根こぶ病の休眠胞子はサンゴ化石に吸着され発芽できなくなります。

キャベツ、ハクサイの苗は、植え付け穴に50g程度のサンゴ化石を入れてよく混ぜてから植え付けます。

5.「カニ殻」萎凋病・立枯草を防ぎます

カニ殻はキチンが豊富に含まれています。

これを土に混ぜますと放線菌が増えて酵素キチナーゼを出してキチンを分解します。

それと同時にキチンでつくられている萎凋病菌や立枯病菌などの病原菌も分解しますので、病気にかかりづらくなります。

苗を植え付ける場所に一握りのカニ殻を1週間前に混ぜておきますと病気を予防することが出来ます。
萎凋病は、苗の植え付け後15日くらいまでに感染しなければ発病しません。

苗の植え付けは、土づくりから3週間後

土づくりをしてすぐに野菜の苗を植え付けますと、土の準備が出来ていないため苗がよく育ちませんので、3週間熟成させてから定植しましょう。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生がご紹介されています、家庭菜園でおすすめの5つの肥料をご紹介いたしました。

土づくりに入れると良いものは、「たい肥、米ぬか、炭、サンゴ化石、カニ殻」です。

私は幼いころから、虫に食べられた野菜は美味しい証拠と聞いていましたが、実は肥料が多すぎる野菜、反対に肥料が足りずに生育不良の野菜に虫が付くことを最近になって知りました。

今回ご紹介しましたものは、野菜によっては入れないなど調整が必要になりますが、今後は土づくりで乳酸菌を増やしてから野菜の種・苗を植え付けてみようと思います。

あなたも木嶋先生がご紹介されている方法で、土づくりをおためしになってみられてはいかがでしょうか。

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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