リレー栽培、混植、間作について調べてみました。
私は家庭菜園をはじめて まだ2年目の初心者ですが、野菜と野菜を組み合わせて栽培する「コンパニオンプランツ」に大変興味をもっています。
現在、アドバイザーさん付きのレンタル貸農園「シェア畑」と、農家さんから畑を借りて野菜を育てています。
シェア畑で習ったコンパニオンプラツは、1つのウネに異なる野菜を栽培するので、非常に合理的でそれぞれの野菜のためにも良いと知りました。
今日は、コンパニオンプランツの「リレー栽培」「混植」「間作」について調べてみましたので、ご参考になさってください。
コンパニオンプランツについて
相性の良い異なる野菜を近くで栽培する野菜・花(共栄する植物)のことを、コンパニオンプランツといいます。
トマトとバジルを一緒に育てると相性が良いということは良く知られていますね。
コンパニオンプランツのメリットは、
・病気の予防
・害虫を寄せ付けず、益虫を寄せ付ける
・野菜の成長が促進する
・空間を有効利用できる
などが挙げられます。
コンパニオンプランツの効果を活かすには、畑に合った栽培時期や、野菜と野菜との距離、品種に気を付けなければなりませんが、農薬を使わずに野菜が育ちすい畑を作ってゆくという大変興味深い栽培です。
コンパニオンプランツは、リレー栽培、混植、間作という栽培方法がありますので、次の章で詳しくご紹介いたします。
リレー栽培について
タマネギを栽培したあとに、カボチャや秋ナスを植えたり、ダイコンを収穫したあとにキャベツを植えたりすることを、「リレー栽培」といいます。
リレー栽培のメリット
リレー栽培は、前作の野菜が 後作の野菜の環境づくりをしてくれるメリットがあります。
後作の野菜はよく成長するだけでなく、場合によっては肥料などを土に入れて耕す「土づくりを省略できる」こともありますので、効率的な野菜作りを行うことができます。
たとえば、前作にタマネギを栽培した場合は病原菌を減らすことができるため、後作のカボチャは病気になりにくくなります。
また、エダマメを栽培した土は肥沃になっていますので、後作の野菜(ブロッコリーなど)の肥料の量を減らすことができます。
・前作で病原菌を減らして、後作の病気を防ぎます
・前作で土が肥沃になり、後作は少ない肥料で栽培できます
混植について
野菜の株の間に、別の種類の野菜を栽培することを「混植」といいます。
トマトとバジル、ナスとマリーゴールドが代表例ですね。
混植のメリット
野菜それぞれの植える位置、栽培スタートのタイミングが大切になりますが、1つの場所で、2種類の野菜を栽培することができます。
メインで育てた野菜は、単独で栽培したときと同じくらいの収穫量がのぞめるそうです。
例えば、トマトと落花生を混植すると、落花生が水分をあまり必要としないトマトの分を吸ってくれますし、マルチ代わりにもなってくれます。また、落花生を植えることにより、土が肥沃になるというメリットもあります。
キャベツとレタスを混植すると、キャベツとレタスのそれぞれの害虫を寄せ付けない効果も期待できます。
・1つの場所で、2種類の野菜を栽培できます
・互いの弱点を補いあってくれます
・害虫を忌避する効果があります
間作について
ある作物を栽培している間の一定期間に、一緒に栽培するすることを「間作」といいます。
例を挙げますと、栽培期間の長いナスの間にツルナシインゲン、ジャガイモとサトイモ、春キャベツとソラマメなどがあります。
間作のメリット
すでに育っているキャベツを風よけにして、ソラマメを栽培できるメリットがあります。ソラマメは冷たい風にあたると枯れてしまいますので、キャベツが防風になってくれるのですね。
また、サトイモとサトイモの間にセロリを植えると、サトイモの葉っぱが日陰になりよく生長します。
間作のメリット
・栽培中の野菜の間に、別の野菜を育てることができます
・栽培中の野菜が、間作の野菜に対して風よけや日陰になってくれます
避けたい野菜の組み合わせ
一緒に栽培すると、野菜に悪影響を及ぼしてしまう組み合わせもありますので注意が必要です。
この章では相性がよろしくない野菜の組み合わせをご紹介いたします。
避けたい組み合わせ
出典 家の光協会 木嶋利男著 「コンパニオンプランツの野菜つくり」
野菜 NG野菜 症状 イチゴ ニラ 生育が悪くなる キュウリ インゲン センチュウが増える スイカ インゲン センチュウが増える ダイコン 長ネギ 枝根になる トマト ジャガイモ 生育が悪くなる ナス トウモロコシ 生育が悪くなる ニンジン インゲン センチュウが増える ジャガイモ キャベツ 生育が悪くなる メロン インゲン センチュウが増える レタス ニラ 生育が悪くなる キャベツ ゴマ 生育が悪くなる 野菜全般 ハーブ類 生育が悪くなる
まとめ
「リレー栽培」「混植」「間作」のそれぞれについてご紹介いたしました。
コンパニオンプランツで栽培すると、畑の土と野菜の両方に良いことがたくさんあることが分かりました。
農学博士の木嶋利男先生が推奨されているコンパニオンプランツ栽培は、農薬に頼らない美味しい野菜作りが出来そうです。
コンパニオンプランツの一覧表のページも作りましたので、野菜栽培のご参考にしていただければ幸いです。
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[参考文献]
木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり」