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「リレー栽培」とは?「混植」「間作」のそれぞれ調べてみました

Basil

リレー栽培、混植、間作について調べてみました。

私は家庭菜園をはじめて 2年目の初心者ですが、野菜栽培における数々の用語が気になってきました。

今回は、コンパニオンプランツ栽培の権威でおられる 農学博士 木嶋利男先生が紹介されている「リレー栽培」「混植」「間作」についてご紹介いたしますので、参考になさってください。

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コンパニオンプランツについて

Marigold,companionplants

トマトとバジルは相性が良く、一緒に育てますとどちらも美味しくなるということを耳にされたことはないでしょうか。

異なる科の植物を一緒に栽培する野菜・花のことを、コンパニオンプランツといい、そのメリットは、

・病気の予防
・害虫を寄せ付けず、益虫を寄せ付ける
・野菜の成長が促進する
・空間を有効利用できる

などが挙げられます。

コンパニオンプランツ栽培は、農薬を使わずに野菜が育ちやすい畑を作ってゆくことを目的としています。

コンパニオンプランツの効果を活かすには、畑に合った栽培時期や、野菜と野菜との距離、品種に気を付けなければなりません。

農学博士の木嶋利男先生は、コンパニオンプランツを大きく3つに分け、「リレー栽培」「混植」「間作」という栽培方法を紹介されていますので、次の章で詳しくご紹介いたします。

リレー栽培について

companionplants

タマネギを栽培したあとに、カボチャや秋ナスを植えたり、ダイコンを収穫したあとにキャベツを植えたりすることを、「リレー栽培」といいます。

リレー栽培のメリット

リレー栽培のメリットは、前作の野菜が 後作野菜の環境づくりの手助けをすることです。

後作の野菜はよく生長するだけでなく、場合によっては 肥料などを土に入れて耕す「土づくりを省略できる」こともありますので、効率的な野菜作りを行うことができます。

たとえば、前作にタマネギを栽培した場合は病原菌を減らすことができるため、後作のカボチャは病気になりにくくなります。

また、エダマメを栽培した土は肥沃になっていますので、ブロッコリーなどの後作の野菜は 肥料の量を減らすことができます。

リレー栽培のメリット
・前作で病原菌を減らし、後作の病気を防ぎます。
・前作で土が肥沃になり、後作は少ない肥料で栽培が可能に。

混植について

companionplants

野菜の株の間に、別の種類の野菜を栽培することを「混植」といいます。

家庭菜園では、トマトとバジル、ナスとマリーゴールドなどが代表例ですね。

混植のメリット

野菜それぞれの植える位置、栽培スタートのタイミングが大切になりますが、1つの場所で、複数の野菜を栽培することができます。

メインで育てた野菜は、単体で栽培したときと同じくらいの収穫量がのぞめます。

例えば、トマトと落花生を混植しますと、落花生が水分をあまり必要としないトマトの水分を吸い、マルチ代わりになってくれます。

また、落花生を植えることにより、土が肥沃になるというメリットがありますので、トマトの生長が促進します。

そのほかに、キャベツとレタスを混植しますと、キャベツとレタスのそれぞれの害虫を寄せ付けない効果も期待できます。

混植のメリット
・1つの場所で、複数の野菜を栽培できます。
・互いの弱点を補い合います。

・害虫を忌避する効果が期待できます。

間作(かんさく)について

ある作物を栽培している間の一定期間に、一緒に栽培するすることを「間作(かんさく)」といいます。

間作の例を挙げますと、栽培期間の長いナスの間につるなしインゲンを育てること、春キャベツとソラマメなどがあります。

間作のメリット

すでに育てているキャベツを風よけにして、ソラマメを栽培します。

ソラマメは冷たい風にあたると枯れてしまうことがありますので、キャベツが風よけになります。

また、サトイモとサトイモの間にセロリを植えますと、サトイモの葉っぱが日陰になりよく生長します。

間作のメリット
・栽培中の野菜の間に、別の野菜を育てることができます。
・栽培中の野菜が、間作の野菜に対して風よけや日陰の役割を果たします。

避けたい野菜の組み合わせ

一緒に栽培すると野菜に悪影響を及ぼしてしまう組み合わせもありますので注意が必要です。

この章では相性が悪いとされている野菜の組み合わせをご紹介いたします。

避けたい組み合わせ

作物 避ける作物 現れる障害





アブラナ科野菜全般 ゴマ  生育が悪くなる
キャベツ ジャガイモ
ダイコン 長ネギ  枝根になる
キク科
レタス
ニラ  生育が悪くなる
ネギ

メ科
インゲン ニンジン  生育が悪くなる
ウリ科
(キュウリ・ス イカ・メロンなど)
 センチュウが増える
バラ科  イチゴ ニラ  生育が悪くなる
ナス科
トマト
パセリ  パセリが枯れる
 ナス、トマト トウモロコシ  生育が悪くなる
ジャガイモ
トマト
ピーマン
ウリ科 カボチャ スイカ、メロン 生育が悪くなる
 野菜全般 ハーブ類  生育が悪くなる

出典 木嶋利男著
育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版「コンパニオンプランツの野菜づくり
「「農薬・化学肥料に頼らない おいしい野菜づくりの裏ワザ」」
学研ムック 有機・無農薬 野菜別 土づくりと栽培テクニック

まとめ

Marigold,companionplants

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「リレー栽培」「混植」「間作」をご案内いたしました。

農学博士の木嶋利男先生が推奨されているコンパニオンプランツ栽培は、農薬に頼らない美味しい野菜作りが出来そうですね。

コンパニオンプランツの一覧表のページも作りましたので、野菜栽培のご参考にしていただければ幸いです。

[関連記事]

お役立ち!「コンパニオンプランツ一覧表」効果・組み合わせ方法をご紹介します

[参考文献]

木嶋利男著「育ちがよくなる! 病害虫に強くなる! 植え合わせワザ88 決定版 コンパニオンプランツの野菜づくり

 

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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