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美しい生き方を学ぶ「ときをためる暮らし」つばた英子さんしゅういちさんの本

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私たちは日々、「人生の終わり」に向けて、生き続けています。

そして、年を取ること・・・・腰が曲がったり、耳が遠くなったり、動作が遅くなることを恐れ、記憶力と体力が衰えることに落胆し、病気やケガにおびえます。

しかし、これは決して避けて通れない道なのです。

つばた秀子さんとしゅういちさんの著書「ときをためる暮らし」は、自分自身の足で地面に立ち、寄りかかることなく強く生きてゆくように。と、背中を押されたように思います。

この本で、あなたも お二人の「美しい暮らし」をご覧になれば、勇気が湧き、これからの生き方について、考えさせられるかもしれません。

お二人の活力は、わたしたちの中にも存在していることを信じています。

でもそれは、一朝一夕で作り上げることは出来ません。

少しずつ、少しずつ「時をためて」、自分の人生を「財産」にしてゆくのです。

この本は、英子さんとしゅういちさんの話を水野恵美子さんが聞き取り、そのまま本にしたものです。

今回は、その一部をご紹介したいと思います。

※ このページは個人の感想です。

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「ときをためる暮らし」について

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「ときをためる暮らし」の構成は、英子さんとしゅういちさんが、交互に語られています。

話し言葉で書かれているため大変読みやすく、お二人の言葉に引き込まれ、まるで近くにご夫婦がおられような感覚にとらわれました。

お二人の暮らしは センスが良くとても素敵です。

そのため、富裕層の贅沢な暮らしを紹介している本なのかしら?と、読み進めておりましたが、それは誤解であることがわかりました。

つばた夫妻は、実は年金生活で、預貯金は全くないとおっしゃっています(笑)。

しかし、お金は無くとも、いろいろな意味での「財産」を、英子さんとしゅういちさんは長い時間をかけて、作り上げてこられました。

土を耕す

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英子さん

「土を耕す」章では、幼少期の思い出、英子さんの野菜作りを始めたきっかけ、野菜作りの工夫、キッチンガーデンで収穫した野菜や果物で作っているものが紹介されています。

英子さんの信条は、「次の世代に渡すこと」。

今住んでおられる土地は、「自分たちのもの」という考えはないそうです。

土を良くして、誰でも使うことが出来るようにする。その思いで開墾をしてきたそうです。

英子さんの義母さんに買ってもらった土地(現在お住まいの土地)は、ゴロゴロ埋まっていた石を取り除くことから始めました。

野菜が育つにはあまり適さなかった土地を、お二人で何十年もかけて「手作り」で開墾してゆきました。

苦労を苦労と思わない、英子さんの語りが胸を打ちます。

しゅういちさん

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しゅういちさんの「土を耕す」章は、「センスが良く、楽しい工夫」でいっぱいです。

しゅういちさんは、キッチンガーデン(お二人の庭)を、1区画4坪の区画制にして、現在26区画。年間に100種類以上の野菜、果物を栽培されています。

しゅういちさん考案の農作業の道具、家の中の整頓、ハブ茶のお話、ヨーロッパのキッチンガーデンについて、自然や虫についてなどが語られています。

しゅういちさんのお話は、見習いたい、学びたいことばかりで、「楽しむこと」とは どういうことなのかについて、語られています。

シンプル・イズ・ベスト

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英子さん

「シンプル・イズ・ベスト」の章は、節目節目の手間を楽しむこと、本物の目を養うこと、そして「ときをためる」とはどういうことなのかについて、語られています。

季節の変わり目に、家の中の仕様を変える英子さん。

食器を陶器からガラス器にしたり、寝具もウールから麻に替えたりして暮らしを豊かにされています。

また、しゅういちさんの趣味のヨットで、お金の捻出に奔走された様子も教えてくださいます。

英子さんの作られる食べ物は、大変 美味しそうです。また、長い年月をかけて少しずつためてきた道具、食器などは、次の世代に継承していくというお考えに共感しました。

しゅういちさん

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お二人の住まい「丸太小屋」について、しゅういちさんが語ります。

お二人でお餅つきをすること、手間ひまをかけて暮らしを楽しむこと、自分の家は自分で維持すること、そして、「生きる力」について。

しゅういちさんが設計したご自宅は、建築家のアントニン・レーモンドの自宅兼アトリエをモデルとしました。住宅公団の退職金をそっくり使って建てたそうです。

日本の安い間伐材を利用して建てられた32畳のワンルームの丸太小屋は、長野の大工さんがお一人で建てられたそうです。

トタンの屋根のため、5年に1度はしゅういちさんがご自身でペンキを塗り直しているのだそうです。

しゅういちさんの「生きる力」についての語りは、たいへん勇気をもらいました。

すべての暮らしは台所から

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英子さん

「すべての暮らしは台所」の章は、主に英子さんの語りです。

英子さんがサラリーマンの妻になった話、食材の調達について、おもてなしの話、実際に作られている料理を紹介されています。

英子さんは、もっと暮らしに「関心と見識」を持たないといけないと思われています。

また、家族についてとても深いお話も盛り込まれていて、人の為に尽くすということを、とても考えさせられる章になっています。

二人の娘さんとお孫さんへの思い。母親が出来ることなどについて、感銘を受けました。

しゅういちさん

ご自身で造った「炉」でベーコン100回つくることについて、しゅういちさんが語っています。

また、84歳からサプリメントを飲み始めたお話も。

しゅういちさん手作りのベーコンでワインを頂きながらお二人とお話をしてみたいです。

大切なこと

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英子さん

「大切なこと」の章は、お二人の心がけおられること、信条などが語られています。

常識に流されず、自分の感性で生きてきたという英子さん。自分に何が必要か、考えて暮らしてほしいと語ります。

「戦争中もなびいたけれど、いまはメディアにみんなが支配されちゃっている感じですね。」

大切なことは「自分がどう思うか」ということについて、考えさせられる章です。

しゅういちさん

「自分にとって、何が大事か」を語るしゅういちさん。

ご自身のポリシーや趣味のヨット、夫婦の間にすき間を作るという秘訣もお話しています。

しゅういちさんは、未来に向けて新しい暮らしをすると思っていたそうです。いつも前だけむいて。

お二人は、自分のことは自分で「よりかからず」に生きていきたいねとお話しているそうです。

しゅういちさん流のコミュニケーションの方法はユニークな発想ですので、必読です☆

二人の信条

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英子さん「尊厳ある老後を誇り高く持ち続ける」

つばた家は、いやな事、悪いことを口にするのは禁句で、いつも先の先のこと、楽しいことを考えて生きているそうです。

しゅういちさんと顔を合わせるのは、食事とお茶の時間の時くらいでお互いマイペースに暮らし、干渉しません。

英子さんは、昔から自分より、人のことが気になる性分で、とにかく しゅういちさんより「先に逝かない」と、ご自身に言い聞かせているのだそうです。

しゅういちさん「だんだん美しくなる人生をめざしてやってきた」

未来は確実に短くなってきているから、とにかく気持ちの良い長生きをしたいと、思われているしゅういちさん。

しゅういちさんは、親戚の冠婚葬祭といったお付き合いは一切お断りしてきたそうです。お中元、お歳暮もなし。ある意味とても勇気がいることですね。

人間は弱い生き物です。

本当に自分のやりたいことは何かという強い信念がなければ、「流されて」しまうところですが、しゅういちさんの心の強さがうかがえます。

まとめ「ときをためる暮らし」

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「ときをためる暮らし」の一部をご紹介いたしました。

この1冊にしたためられている「ことば」は、一語一語が実に奥が深く、心の琴線に触れます。

100年以上使われてきたものが、暮らしの中に、身近にあることがいいことだねえと話すお二人。

前の世代が残してくれたものを大事に受け継いでゆきたいというお二人の信念に、私は大変共感いたしました。

しゅういちさんは、こうおっしゃいます。「生きる力を、一人一人が持たないとね」

このような気持ちを持つ人が、世の中にもっともっと増えてゆけばいいなあと、わたしも願っています。

ときをためる暮らし

2012年9月初版
著者 つばた英子、つばたしゅういち
聞き手・編集 水野恵美子
発行所 有限会社自然食通信社

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この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら丁寧に暮らしてゆくことを目指しています。

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