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空間を利用して害虫忌避!ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培のポイント

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培のポイントについて、ご案内いたします。

ナスを単体で育てるより、コンパニオンプランツと一緒に栽培しますと、害虫を忌避する効果があると言われています。

この栽培は、ナスのウネの空間を利用した効率的な育て方ですので、参考になさってください。

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空間を利用して害虫忌避!ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培

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空間を利用して効率的に野菜を栽培

家庭菜園は限られたスペースで栽培しますので、主役の野菜を優先させる場合、パセリなどの補助的な野菜を諦めることがありますね。

農学博士の木嶋利男先生は、1つのウネを有効に利用して複数の野菜を育てるコンパニオンプランツ栽培を紹介されています。

異なる野菜を同じウネで育てると生育不良にならないかしら?と、心配になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ナスとパセリは相性がが良いと言われています。

ナスは日当たりを好み草丈が高くなります。

一方でパセリは日陰を好み、草丈が低いため、双方の生長が阻害されることはありません。

害虫忌避が期待できるナスとパセリの混植

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ナスはヨトウムシ、テントウムシダマシ、アブラムシなどの害虫の被害にあいやすい野菜ですが、パセリを近くに植えることにより、害虫が寄り付かなくなる効果があると言われています。

パセリはキアゲハの幼虫に食害されやすい野菜ですが、ナスを嫌いますのでキアゲハが寄り付かなくなる効果が期待できます。

マルチの代わりになるパセリ

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ナスは水分を好む野菜で、水やりを欠かすことが出来ませんが、パセリを株元で育てることによりウネの乾燥を防ぐことが出来ます。

ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培のポイント

品種選び

ナス、パセリの品種は特に選びません。

ナス

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木嶋先生がおすすめされているナスの苗は、「全体がずんぐりとした固太りの印象のもの・一番花が咲いているもの」です。

木嶋先生によりますと、コンパニオンプランツ栽培をする場合、必ずしも価格の高い接ぎ木苗である必要はないそうですが、接ぎ木苗を利用する場合はより強健に育ちます。

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パセリ

市販のポットに植えられているものを利用します。

種まきをする場合、一般地では 3月中旬以降にまいて準備します。

栽培スケジュール(例)

ナスの苗を先に植え付け、その半月後にパセリの苗を植え付けます。

これは、ナスが根付いてからパセリという段取りを踏むためです。

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ナス 植え付け 収穫
パセリ 収穫 植え付け 収穫

苗の植え付け例

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ナスの株間を60cm、その間にパセリの苗を植え付けます。

広いウネの場合は、パセリの数を増やしても構いません。

ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培のポイント

ナス

●支柱をたてて栽培

ナスは支柱を立てて育てます。

●敷きわら

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パセリが繁茂しますと、ウネを覆うようになりますのでマルチの代わりになりますが、ナスは乾燥が苦手な野菜ですので、必要であれば敷きワラを敷きましょう。

敷きワラの敷き方は、ウネと並行に置くのがポイントで、縦に置いてしまいますとかやぶき屋根と同じ構造になり、ウネに水がうまく行き渡らなくなります。

●追肥

半月に1回を目安に、ウネの表面全体にボカシ肥を1握りほどこします。(パセリの追肥は不要です)

●更新剪定

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ナスの実のなりが少なくなりましたら、混み合った茎と葉をカットする「更新剪定」を行いますと、ふたたび収穫することが出来ます。

その際 ナスの根っこをシャベルで切り、切り口の土の中に ボカシ肥や鶏ふんなどを施します。

パセリ

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パセリを浅めに植え付けますと、腐りにくくなります。

葉が伸びてきましたら、外側の葉をかきとって随時収穫します。あまり採りすぎますと生育が悪くなりますので、常に葉を10枚くらい残しておきましょう。

葉を残しておくことで、ナスへの害虫忌避の効果が高まります。

まとめ

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている、ナスとパセリのコンパニオンプランツ栽培をご案内いたしました。

木嶋先生は、コンパニオンプランツ栽培で大切なことは、害虫が嫌う種類の植物を一緒に植えること、そして互いの生長を邪魔し合わない(日当たり・日陰になっても問題ない)組み合わせが大切です。と、述べられています。

この栽培は、ナスの空間を利用した効率的な育て方ですので、参考になさってください。

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[参考文献]

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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