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畑の雑草は2つの対策で解決!抜かずに刈って野菜と共生させましょう

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農学博士の木嶋利男先生が紹介されている 家庭菜園での悩みの1つ、「畑の雑草対策」についてご案内いたします。

草を敵とせず、共生しながら野菜の生長に役立てることができる方法ですので、参考になさってください。

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畑の雑草を生やしておくと良い理由

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防寒・保湿して畑を守るため

畑に生える雑草を抜かずにそのまま生やしておきますと、表面を覆うように広がり、防寒・保湿をしてくれるものがあります。

また雑草の中には土を肥沃にするものもあり、春に丸ごと鋤き込んで「緑肥」に使うことも出来ます。

畑の雑草対策1「野菜と共生させる方法」

ウリ科野菜と共生させ、生育をサポートする雑草

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1つ目は雑草を生やしたまま野菜と一緒に育てる方法です。

ウリ科のカボチャやスイカを栽培する場合、そばの雑草をあえて残しておきますと、ヒゲが草に絡んでツルが安定して生育が促進し、実の付きが良くなります。

雑草との共生でもたらされる効果

🍉 生育がよくなります。
🍉 実の付きがよくなります。
🍉 スイカがみずみずしくなります。

生やしておくとよい雑草

🌱 イヌビユ・メヒシバ

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カボチャの畑にイヌビユ、メシヒバなどの草丈の高い雑草を生やしておきますと、カボチャが安定して育ちます。

すると 花が咲きやすく授粉しやすいくなりますので、実の付きがよくなります。

🌱 スベリヒユ

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根が直根性のスベリヒユを スイカの近くに生やしておきますと、土の中深くまで根穴ができ、酸素が供給されやすくなります。

その結果 スイカの根が強くなり、水を吸い上げやすくなりますので、みずみずしい美味しいスイカが育ちます。

畑の雑草対策2「雑草を抜かずに刈ってマルチにする方法」

刈り取りで雑草の発芽を抑制します

木嶋先生は、「畑の雑草対策は根っこごと引き抜かず、刈って残すのが正解です。」と述べられています。

なぜなら刈って根元を残しますと 新たな雑草が発芽しにくくなるからです。

反対に雑草を根こそぎ引き抜いてしまいますと土が耕され、土の中で眠っていた草の種が表面近くに出て発芽し、ふたたび草だらけになってしまいます。

雑草を刈り取るメリット

🌱 新たな雑草の発芽を抑制することが出来ます。
🌱 草の伸びを調整することが出来ます。
🌱 刈った草をマルチとして利用することが出来ます。

雑草の刈り方

雑草の刈り方は、「高刈り」と「低刈り」という2つの方法があります。

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高刈り

高刈りは雑草の株元から5cm程度で刈る方法です。これを行いますと、あとの生長がゆるやかになります。

低刈り

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株元から1~2cmで刈りますと、あとの生育が旺盛になります。

刈った草をマルチとして利用する方法

高刈りに適した野菜

キュウリの根は浅く乾燥しやすいため、マルチングをして栽培するのがおすすめですが、高刈りした雑草をマルチの代わりにすることが出来ます。

草の間から少し土が見える程度に敷きますと、ウネの保湿と保温になります。

キュウリは根が生の有機物に弱いため、分解が緩やなイネ科の草がマルチに向いています。

低刈りに適した野菜

ナスは根が深く伸びますが、キュウリと同じように水分を好みますので、マルチングして育てるのがおすすめです。

またナスは養分も好みますので、次々と伸びてくる雑草を低刈りにしてウネに敷きます。

短いうちに刈った草はやわらかく分解も早いので、養分となって野菜の生育がよくなります。

マルチに適した雑草

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マルチにする草は、養分の高い「イネ科」がおすすめです。

高刈りしてキュウリ、若い葉を低刈りしてナスなどへ利用することが出来ます。

なお木嶋先生は、春の草や野菜の残渣(葉、茎、根)も養分が多く分解も早いので、積極的に利用するとよいでしょうと述べられています。

畑で生やしておくとよい雑草

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※ ホトケノザとトウモロコシ

木嶋先生が紹介されている「畑で生やしておくとよい雑草」をご案内いたします。

草が1本もない状態で畑を管理するより、ある程度生やしておいたほうが土の状態が良くなり、野菜は害虫から守られます。

生やしておくとよい雑草の例

雑草の名前
 シロツメグサ
 ナズナ
 スズメノテッポウ
 アカザ、シロザ
 ハコベ
 ヨモギ
 ホトケノザ
 スベリヒユ
 カタバミ
 オオバコ

これらの雑草の特長、野菜にもたらす効果などにつきましては 別の記事にてご案内しておりますので、本ページ最後の「関連記事」を参考になさってください。

まとめ

農学博士の木嶋利男先生が紹介されている「畑の雑草対策」についてご案内いたしました。

今年から、わが家は畑に生えている雑草と共生しながら野菜を栽培しております。

すると、雑草を刈らなければならないというプレッシャーから解放され、畑を管理しやすくなりました。

かつては、家庭ごみとして処分していた雑草を、草マルチとして利用するようになってからは、草も大切な資材という心持ちになり、草刈りのモチベーションが良い方向に変わったのです。

[参考文献]

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[雑草の種類がよくわかるサイトです]

雑草ポケットブックオンライン版

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キッチンガーデンのこと野菜づくり
この記事を書いた人
カジトラ

関東在住の専業主婦です。
夫と二人暮らし。
2023年の春、海に近い地域に移住しました。

家族の介護、某シンクタンクで馬車馬のように働き詰めだった日々に区切りをつけ、現在は農学博士 木嶋利男氏が提案するコンパニオンプランツ栽培で野菜を育てています。

文明の利器を取り入れつつも、古き良きモノ・慣習を大事にしながら暮らしてゆくことを目指しています。

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