手ぶらで行けるサポート付き貸し農園のシェア畑で野菜作りを初めて2年、近くの農家さんから菜園を借りてもうすぐ1年になります。
今年初めて「ソラマメ栽培」に挑戦しています。
まだまだ初心者ですので うまく栽培できるか心配ではありますが、野菜を栽培して感じたことは、枝豆などのマメ科の栽培は比較的お世話がお手軽ということです。
10月はソラマメの種をまく時期です。一緒にソラマメ栽培に挑戦してみませんか。
今回はソラマメのコンパニオンプランツも一緒に育ててみることにしましたので、その効果もあわせてご紹介いたします。
ソラマメ栽培のスケジュール
ソラマメ栽培の作業スケジュールです。
① 10月上旬 土づくり
私の住んでいる地域は関東で、10月上旬に土づくりをしますが、10月中旬~下旬になってしまっても間に合います。
ソラマメは肥料が多いと育ちが悪くなりますので、肥料を施さずに土を耕すだけにします。
土を耕したらウネを立ててマルチを張ります。
② 10月中旬~下旬 種まき
10月中旬~下旬に、ソラマメの種をまきます。
③ 2月上旬 追肥
翌年の2月に追肥を行います。
④ 4月下旬~5月下旬 収穫
4月の下旬からいよいよ収穫することが出来ます!
ソラマメ栽培に必要なもの
おもに使う道具
・スコップ、クワ
・ならし板・マルチ(穴あきでないもの)
・マルチカッター
・防虫ネット
・ダンポール(曲がる支柱)とピン
・支柱
・ネット
・じょうろ
ソラマメはプランター栽培もOK!
ソラマメは、プランターでも栽培することが出来ます!
ソラマメ+タマネギのコンビで育てますと、2種類の野菜を収穫できるので楽しいですね。
プランターのほかに場合によっては支柱とネットが必要になりますが、マルチなどの道具は要りませんので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ソラマメの病気について
モザイク病
ソラマメの葉っぱや茎に赤褐色の「えそ斑」ができる病気があります。
症状
この症状はソラマメにとても多い病気で、進行すると最後は枯れてしまうそうです。
原因
原因は、土に病気のもとが含まれているか、カメムシやアブラムシなどの害虫に葉っぱのエキスを吸われて病気が感染するそうです。
対策
薬の治療は出来ないので、株ごと抜き取るしか対処がありません。この地面で5年以上は連作をしないほうが安全です。
ソラマメ栽培で気を付けたいこと「マメ科を連作しないこと」
マメ科の野菜は、続けて栽培(連作)しないほうが良いと言われています。
例えば、ソラマメの種をまいたウネに同じ年に枝豆を栽培してはダメよということです。
同じ科の野菜を続けて栽培しますと、土の中の養分に偏りが生じて「土壌障害」「生理生涯」「土壌害虫」を引き起こすため、畑を休ませる必要があります。
ソラマメのコンパニオンプランツ
ソラマメのコンパニオンプランツ「タマネギ」
ソラマメとタマネギを一緒に植えますと、お互いの病気・害虫が少なくなると言われていますので、一緒に植えることにしました!
今回は「ホームタマネギ」という球根を植えました。
タマネギのコンパニオンプランツ「クリムソンクローバー」
タマネギのコンパニオンプランツは野菜だけでなく「クリムソンクローバー」という草も有効です。
クリムソンクローバーはマメ科で、土を肥沃にする効果があると言われていますので、ウネのまわりにタネをまいてみることにしました。
クリムソンクローバーの種まき
白ごまのように小さなタネです。これをマルチのまわりに「ばらまき」します。
タネをまいたら土をパラパラまいて、手のひら(もしくは靴)で、しっかりと鎮圧します。
クリムソンクローバーの発芽率は良いので、数日で芽が出てきました。
5月開花しました
4月の終わり頃から可愛らしい赤い花が咲き、この頃から赤い花にアブラムシがびっしり付きました。
ソラマメにもアブラムシがたくさん付きましたが、クリムソンクローバーのおかげでしょうか、病気になることもなくソラマメを無事に収穫することができました。
ソラマメのアブラムシ対策
春先にソラマメにアブラムシがびっしり付くと聞き覚悟をしていましたが、今年は温暖な気候のせいか、2月半ばにして早くもアブラムシがたんまりと付いていました。
寒風よけに防虫ネットをかけていたにもかかわらず、緑色のアブラムシがびっしり付いていたのでショックでした・・・。
アブラムシ対策1「茎の先端をカット」
アブラムシ対策は2つありまして、1つは茎の先端をハサミで摘心することです。
アブラムシが付いていた茎の先端をすべてカットしました。この茎は土に鋤き込んだりせず、ゴミとして処分しました。
ソラマメの草丈が50~70cm程度になったら、茎の先端を摘み取ってサヤに栄養を回るようにするのですが、早めにカットしました。生長に影響がなければ良いのですが・・・。
アブラムシ対策1「油石鹸水をスプレー」
シェア畑で行っている対策です。
手作りの油石鹸水をアブラムシが付いている部分にスプレーしますと、アブラムシが死滅すると言われています。
今回 茎の先端をカットしてアブラムシを除去しましたが、すべてを取り除くことができなかったので1週間に数回スプレーしました。
ソラマメ栽培「土づくり~たねまき」
土を耕します
ソラマメは肥料が多いと育ちが悪くなりますので、土を耕すだけにします。
ウネを立てます
マルチより狭い幅のウネを立てます。
マルチを張ります
ソラマメは冬越ししますので、マルチを張ることをオススメいたします。マルチを張る目的は、次のとおりです。
・「雑草の防止」
・「保湿効果」土壌の表面の乾燥を防ぎます。
・「保温効果」温度を保ち季節により温度の調節をします。
・「病気の予防」雨で土がはね返り植物の傷口に触れ病気感染を防ぎます。
・「団粒構造の維持」風雨や水やりで土の団粒構造が崩れるのを防ぎます。
マルチカッターで穴を開けます
この作業が楽しいのです。上の写真の穴は深すぎるので土を少し戻します。
ソラマメの種をまきます
いよいよタネまきです。食味がよいと言われている「中生そらまめ」を選びました。
マルチ1穴に対して、1粒のタネを「点まき」します。
タネをまくポイント
・おはぐろは斜め下向き
・タネのくぼみは斜め上向き
タネをまいたら頭の部分が地表に見える程度に土をかぶせて、手でしっかりと上から土を押さえて鎮圧します(これ大事です!)
タネの頭の部分が地表に見えるくらい、浅く植えます。
マルチの上に付いた土を、シュロボウキ等で落とします。
汚れた手袋でマルチに付いた土を拭き取りますと、下の写真のように汚れてしまいます。ソラマメの芽が病気などにかからないように、シュロホウキなどをお使いになると便利です。
タネをまいたら、すぐに防虫ネットをかけます。
最後に水やり
土が湿る程度に水をまきます。水をたくさん与えてしまいますとタネが腐りやすくなるので気を付けて。
点まき(てんまき)とは?

ソラマメ

枝豆は1穴に4粒
マルチに穴を開けて、1穴に対して一定の間隔で3~5粒ずつ(ソラマメは1粒)タネをまく方法のことです。根っこが大きくなる野菜は点まきします。
ソラマメ栽培「発芽」
タネをまいて1週間
ソラマメのタネをまいて、1週間前後で芽が出ます。
2週間以上たっても芽が出なかったら失敗かもしれません。もう一度チャレンジしてみましょう。
タネまきから3週間後
タネをまいて3週間経ちました。芽が伸びてきました。50~70センチほどの高さになったら茎の先端をカットします。
ソラマメ栽培「1月」
大きくなってきました。ソラマメは霜や寒さに弱いので、冬の時期はあまり大きくなっていないほうが良いみたいですね。
上の写真のタマネギは、9月に植えたホームタマネギです。本来ならそろそろ収穫時なのですが、球があまり大きくならないので、春までソラマメと一緒に植えることにしました。
ソラマメ栽培「2月」
2月に一度だけ追肥を行います。
鶏ふん(またはぼかし肥など)を、ソラマメとタマネギの中間あたりに施します。マルチ穴の土の中に肥料を入れても構いません。
今回はタマネギにも追肥をしたいので、移植ごてで穴を開けて、その中に鶏ふんを一握り施しました。
ソラマメ栽培「3月」
3月上旬
日差しが温かくなってきました。3月初旬にソラマメの花が咲き始めました。
タマネギをコンパニオンプランツとして混植していますが、今のところアブラムシが1匹も付いていません。
3月下旬
3月下旬になり草丈が込み合ってきました。
草丈が50cmほどになったら小さい茎や込み合った茎を地際でカットして、1株あたり5~6本にします。
草丈が70cmくらいになったら茎の先端を摘み取って、サヤに栄養が回るようにします。
同じ菜園で、アブラムシが出始めたらカットする方もいらっしゃいます。カジトラはシェア畑の教科書方式で70cmでカットしました。
ソラマメ栽培「4月」
4月下旬になり、サヤが大きくなってきました。花から実が付くまであっという間でした。
サヤが垂れてスジが黒くなってきましたら、収穫のタイミングです。
ソラマメ栽培「5月」
5月の終わりにソラマメを収穫しました。
上を向いていたサヤが下に垂れて、背筋が黒っぽくなってきたら採り時です。
小さいサヤもありましたが、あまり傷むことなくきれいなソラマメが採れました。
コンパニオンプランツの効果やいかに!?
2月の様子
ソラマメにアブラムシがびっしり付いてしまったとご報告しましたが、別のウネで不思議なことがありました。
ホームタマネギを育てていたウネのすき間にソラマメのタネをまいたところ、1匹もアブラムシが付いていないことに気が付いたのです。
上の写真が、アブラムシ被害にあっていないソラマメで、アブラムシが付いていた同じ日に撮影したものです。
こちらのウネは驚くことに、防虫ネットもかけていません。これはソラマメのコンパニオンプランツ「タマネギ」の効果なのでしょうか?それとも花が咲き始めたらびっしりアブラムが付くのでしょうか?
今後の経過に興味津々です。
4月の様子
4月の終わり、サヤが付き始めた頃にアブラムシを発見しました・・・(ショックです。涙)
ソラマメの草丈が70cm頃に先端をカットしましたが、切り損ねた茎にアブラムシがびっしり付いていましたので急いで先端をジョキジョキ切りました。
アブラムシはこぼれるように落ちますね。気持ち悪いです。
一方で、先端をカットしていないにもかかわらずアブラムシが一匹も付いていないものもありました。不思議です。
バッタの赤ちゃんを発見。アブラムシをモリモリ食べてほしいところです。
バッタはハーブや野菜を食害する害虫ですので、アブラムシは食べません。
まとめ
前年の10月から土づくりから始めたソラマメ栽培が無事に完了いたしました。
初めての栽培でしたが、病気やアブラムシの被害で株が枯れずに美味しい実を収穫することが出来ました。
今回はソラマメとタマネギの配置を考えずに栽培してしまったため、タマネギは小ぶりでした。
次回の栽培は、ソラマメとタマネギの植え付け位置、コンパニオンプランツのクリムソンクローバーの種まきをもう少し考慮してみようと思います。
2020年の秋も、ソラマメを栽培しようと思っておりますので、またカジトラにてご紹介できればと思っております。
このページをご訪問いただきました皆様、ありがとうございました。
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