100円ショップDAISO(ダイソー)で、2袋で100円という激安の種を買ってみました。
わたしは種まきが大の苦手で、いくつも種をダメにした苦い経験がありますが、サポート付き貸農園「シェア畑」と、農学博士の木嶋利男先生の本で種まきのコツを習い、少しずつ種まきスキルが上がってきたように思います。
激安の種で果たして発芽するか実験をしてみますので、ご参考していただけましたら幸いです。
100円ショップダイソーで買ったお花の種
今回購入したお花の種です。
春紅五寸人参は、畑にまきますので今回対象外とします。
🌹 カモミール
🌹 コスモスミックス
🌹 八重松葉ぼたん
🌹 千日紅
(🥕春紅五寸人参)
ラベンダーの種
黒ゴマのような小さいタネです。直径1㎜ほどでしょうか。
数年前からラベンダーの種まきに挑戦していますが、発芽したことがないため今から及び腰です(笑)。
カモミールの種
カモミールの種です。上の写真でご確認できますでしょうか。
手のひらに載せられないほど細かい粒です。このタネを果たして土にまくことが出来るか不安が募ります。
コスモスミックスの種
コスモスの種です。細長くお茶の葉のような形状です。
この大きさであれば、土の上に載せられそうですね。
八重松葉ぼたんの種
八重松葉ぼたんの種です。
何かの間違いではないかしらと思うくらい、小さいですね。
夫は子供の頃 花から種を採取したことがあるそうですが、黒い実の中に粒状の種が詰まっているのだそうです。
千日紅の種
丸いボンボンの花が咲く「千日紅」の種です。
今までの種と比べますと、大きく感じてしまいます(笑)。
春紅五寸人参の種
今回はお花の種まきをご紹介しますので人参の種まきは行いませんが、ご参考までに種のかたちをご覧になってください。
もみがらのような種ですね。人参は基本、タネをまいて栽培しますが(苗から育てないのです)これがなかなか芽が出なくて困ってしまうのです。
種まきに必要な道具
種まきに必要な道具をご紹介いたします。
・スコップ
・ポリポット
・水スプレー
・ポットに敷く網、小石など
・ふるい
ポリポットは底が穴が空いていますので、網などを敷きますが、わが家は枯れ葉などを入れています。
ご自宅に、植木鉢に敷く網や小石がある場合は、それをお使いになってくださいね。
細かい種をまくときは、ふるいで土を振りかけると便利です。
実験開始!ダイソーの種で芽は出るか!?
それではいよいよ実験開始です。
ポリポットに土を入れます
ポリポットの底に網、小石などを敷き詰めて土を入れます。土の量はポットの8割程度入れました。
じょうろで水やりをします
種をまく前に、土に水をあげます。
農学博士の木嶋利男先生によりますと、種まきのコツは土がお団子を作れるくらいの硬さに湿り気を帯びていると発芽しやすいのだそうです。
草花用の土が乾き気味でしたので、たっぷり水やりをして、土を湿らせました。
いよいよ種まきです
強風だったため、室内で種をまきました。屋外で種をまくと散ってしまいそうだったので用心しました。
上の写真は種をまいた後ですが、見えませんね。
左から2番目のカモミールのポットが白っぽくなっていますでしょう?これが種です。
カモミールの種です。
指にピタっと付けてもみほぐすように土の上にばらまきました。土が黒いので、きちんと土の上にまくこと(着地)が出来たか不安がよぎります・・・。
種をまいた後は、ふるいを使ってパラパラと軽く土を振りかけます。
土を大量にかけてしまいますと、種が小さいので芽が出なくなってしまいます。
私はこれが大の苦手でこの作業は夫に依頼しました。芽が出なかったら夫のせいです。笑。
ふるいで土を振りかけましたら、手でやさしくしっかり鎮圧します。
これが種まきにおける大切なポイントです。
土の状態を見て最後に水スプレーします
土の状態を見て、必要であれば最後に水スプレーをして土を湿らせます。
これで種まきは終わりです。
発芽までのお世話
発芽するまでトレーに薄く水を張り、土が乾燥気味であれば適度に水スプレーをします。
じょうろを使う場合は、種が流れ出ないように細かいシャワータイプで水やりしてくださいね。
種まきのポイント
適期にタネをまきます
地域によって種をまく時期が異なりますので、まきどきに種をまきましょう。
私の経験上、季節外れに種をまいてもほとんど発芽しませんでした。
手でしっかり鎮圧
種をまいて土をかけたら手でしっかり鎮圧することが大事です。
鎮圧が甘いと子葉に種の皮がくっついたまま発芽して、病気にかかりやすくなってしまいます。
種まきから6日目
種をまいて6日経ちました。20ポット中、3ポット発芽しました。
今週は比較的気温が高く(16~20℃前後)発芽の環境に適した気候になってきました。
思ったより芽が出なかったのが残念ですが、もう少し暖かくなるまで様子をみようと思います。
ミックスコスモス
発芽第一号はミックスコスモスで、ポット2つから芽が出ました。
種が大きめでしたので、発芽しやすいのかもしれません。
カモミール
カモミールも発芽しました。ものすごく小さな芽がいっぱい出てきました。上の写真でおわかりになりますか?
他のポットはまだ芽が出ていません。もう少し暖かくなって、発芽スイッチが入ってくれることを祈っています。
種まきから2週間
ダイソーの種をまいて2週間になりました。気候も暖かくなってきましたので、少しずつ芽が出てきました。
特にカモミールとコスモスミックスの芽が元気です。
下の写真はマツバボタンの芽です。茶色い芽のため分かりづらいですね。
下の写真はラベンダーの芽です。とても小さいですね。このまま無事に大きくなってくれると良いのですが・・・。
種まきから3週間
ダイソーの種をまいて3週間(4月30日)になり、すべてのポットから発芽を確認しました。
カモミール(右から2番目)とコスモスミックス(真ん中)の発芽率が高いですね。
カモミール
とても小さな種でしたがしっかり発芽してくれました。
混んできた芽は摘み取って(まびきと言います)、大きく育ててゆきます。
コスモスミックス
最も大きく生長しているコスモスです。そろそろ別の鉢に移植してもよいかもしれません。
千日紅
半ばあきらめていた千日紅も無事に芽が出ました。
他の種より発芽率は低いですね。
種まきから4週間
ダイソーの種をまいて、4週間になりました。
コスモスミックスとカモミールが立派に大きくなりました。
1週間で見事に生長しました。
カモミール
芽を摘み取って間隔を空ける作業(間引き)をしなければならない段階ですが、密集しすぎてとてもやる気が失せました。
上の苗を3つに分割して、プランターに植え付けてみました。
プランターのスペースにカモミールを移植しました。間引きをしていないためモサモサ混んでいます。
うまく育ってくれるでしょうか・・・。
ミックスコスモス
ミックスコスモスも立派な苗に生長しました。
こちらも密集していますが、1つの苗ずつ分割することができそうです。移植しましたら写真を載せますね。
八重松葉ぼたん
八重松葉ぼたんのポットにカモミールの芽が出ています。
あんなに小さい種だったというのに、恐るべしカモミールの発芽率です。
肝心の松葉ぼたんの芽は、ほどよく出ているようです。もう少し大きくなるまでこのままポットで育ててゆきます。
千日紅
千日紅の発芽率は低いですね・・・。
鑑賞を楽しんだ後、ドライフラワーにしたいと考えているのですが(まだ咲いてもいませんが)、この花は大好きなので、もう1袋買いたい衝動にかられています。
ラベンダー
発芽率ワースト1は、ラベンダーです。
4つのポットから芽を出したのは1つだけです。このポットにもカモミールの芽が出ていますね。
種まきから5週間
ダイソーの種をまいて5週間になりました。
芽が大きくなりましたので、ほかの植木鉢やプランターに移植いたしました。
カモミール
本来であれば、芽が小さいうちに間引きをして(混み合った芽を摘み取ることです)移植をするのですが、あまりに混み合いすぎてしまい芽を摘むことが出来ませんでした。
今回はポットから丸ごと出して株を1つずつ分割し、植木鉢に移植しました。
分割して根っこが傷んでしまったかもしれませんが、1つずつ植木鉢に植え付けました。
種まきと同じように、土はお団子が作れるくらい湿り気があると根付きがよくなります。
ミックスコスモス
ミックスコスモスです。
カモミールと同じキク科植物ですので、葉っぱがよく似ていますね。間違えそうになりました。
八重松葉ぼたん
八重松葉ぼたんです。1週間前と比べずいぶん葉が大きくなりました。
ポットにカモミールが生えているのがおわかりになりますか?
おそらくタネが飛んでしまい生えてきたのだと思いますが、小さな1粒のタネでも立派に芽を出すのですね。
細長いプランターに八重松葉ぼたんとカモミールを移植しました。
千日紅・ラベンダー
千日紅とラベンダー(写真上)の芽はほとんど出ませんでした。残念です。
ラベンダーの種まきは数年前から挑戦しているのですが、本当に芽がでませんね・・・。
種まきから7週間
ダイソーの種をまいて7週間になりました。
カモミール
2週間でずいぶん大きくなりました。
別の植木鉢に移植したものは、花が咲きました。
上から撮影していますので、おわかりになりにくいかもしれませんが、草丈が30cmほどに伸びています。
カモミールは生命力の強い花ですね。
ミックスコスモス
ミックスコスモスはカモミールほどの勢いはないものの、草丈が伸びてきました。
八重松葉ぼたん
八重松葉ぼたんです。
葉っぱの数が増えたようです。一緒に写っているカモミールと比べますと成長が遅いように見えますが、少しずつ大きくなっています。
ラベンダー
唯一1つだけ発芽したラベンダーも、少しだけ大きくなってきました。
もしこれが違う芽だったらどうしましょうと少し心配しておりますがが、ラベンダーであることを祈っています。
種まきから9週間
ダイソーの種をまいて9週間になりました。
カモミール
2週間でさらにモサモサしてきました。
あまり草丈は高くなっていませんが、これが一斉に咲いたらきれいでしょうね。
八重松葉ぼたん
八重松葉ぼたんは この2週間でグっと草丈が高くなり驚いています。
何色のお花が咲くのか、楽しみにしています。
ミックスコスモス
今日ミックスコスモスが初めて開花しました。可愛いですね。
発芽率が良くなかったので多く移植できなかったのが残念です。
種まきから11週間
ダイソーの種をまいて、11週間(約3か月)になりました。
千日紅の苗が冬行方不明になってしまい、写真を公開できなくなりました。ごめんなさい!
八重松葉ぼたん
八重松葉ぼたんは スクスクと大きく生長し、草丈が15cmくらいになりました。
ピンク、白、黄色など 様々な色の花が咲き始めました。
風にあおられフワフワと咲く姿がとても可愛らしく、規則性のないルーズな生え方が四角いプランターに合っています。
ミックスコスモス
発芽率が低かったミックスコスモスですが、生き残った苗は元気でぐんぐん生長し、花を咲かせています。
ラベンダー
唯一1つだけ芽を出した発芽率ワーストワンのラベンダーですが、草丈が10cm程度まで生長しました。
NHK Eテレで、ラベンダーは通気性の良い素焼きの植木鉢が良いと言っていましたので、小さな素焼きのポットに移植しました。
小さな苗をいきなり大きな鉢に移植してしまいますと、根がしっかり張らずに生育が悪くなりますので、1年ごとにポットの大きさを変えてゆきます。(そこまで育ってくれるかな?)
種まきから14週間
7月も半ばを過ぎました。
八重松葉ぼたんがあちこちで咲いて とても可愛らしいです。
花が開くまで何色が咲くかわからないので、その色にびっくりするのが楽しいですね。
カモミールは春先にくらべ元気がありません。開花時期は5月~9月ですので頑張ってほしいところです。
種まきから16週間
8月に入りました。ミックスコスモス、松葉ボタン、カモミールが咲いています。
種まきから19週間
8月の下旬になり、マツバボタンが満開です。
わき芽からたくさん開花しますね。驚いています。
行方不明になっていた千日紅の花が咲きました!
上の写真中央の白いお花です。
こんなところに移植していたのですね。すっかり忘れていました。雑草と思って抜かなくてよかったです。
種まきから21週間
ダイソーの種をまいて、21週間になりました。
唯一芽を出した千日紅を摘み取り、念願のドライフラワーにします。
このまま室内に置いて、カラっと乾かします。
欲を言いますと、赤い色の千日紅も育ってほしかったですね。
マツバボタンの増やし方
咲き終わったマツバボタンの茎をカットして土に挿しますと、増やすことが出来ます。
別の記事に増やし方の方法をご紹介しておりますので、本ページ最後をご参考になさってくださいね。
「番外編」ニンジンの種もまきました
ダイソーで購入したニンジンの種も、畑にまいてみました。
棒などで土に浅い溝をつくり、ニンジンの種を1cm間隔でまきます。
「地面に種を置く」イメージですね。
ニンジンは好光性種子といって発芽に光が必要です。
そのため、土をうすく覆う程度にしませんと芽が出てこないのです。
二本指で軽く土をかけて手のひらでしっかり鎮圧し、不織布(ふしょくふ)をかけ、土が乾かないように水やりします。
不織布を覆っておきますと、土が保湿されて発芽しやすくなります。
種まきから10日後
種まきから10日ほどで、無事に芽が出ました。
もう少し大きくなてきましたら、芽を摘み取る間引きをします。
種まきから2か月後
畑にニンジンの種をまいてから2か月になりました。
混み合う芽を間引きした後 わらを軽く敷いて、そのあとはずっと見守って(放置して)いましたが、ずいぶん大きくなりました。
一般的にニンジンは、種まきから収穫まで120日(約4か月)ほどかかりますので、あと2か月育ててゆきます。
種まきから4か月後
ニンジンの種まきから4か月経ちました。
葉がすっかり大きくなりましたので、そろそろ収穫のタイミングです。
ニンジンが地面を押して土が割れています。
収穫時期が遅くなりますと、ニンジンがパカっと割れてしまいますので抜き取りました。
10~20cmほどの立派なニンジンを収穫することができました
このくらいの長さであれば、プランターでも栽培できそうですね。
豚汁していただきましたが、味が濃くてとっても美味しかったです。
まとめ
100円ショップ「ダイソー」のお花の種で種まきをしてみました。
お安い種のため発芽するかどうかも不安でしたが、カモミールとミックスコスモス、松葉ボタン、そして千日紅が開花しました。
お花の種類によって発芽率が良いもの・悪いものがありますが、 低価格の種でもちゃんと開花することが分かりました。
ダイソーの種に限ったことではありませんが、ラベンダーは種まきから始めますと苦労しますね(笑)。
来年は植木鉢に直接 種まきしても良いかな?と、考えております。
みなさんも、ダイソーの種でガーデニングをなさってみてはいかがでしょうか。
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